岩手医科大学歯学部同窓会 第59回学術研修会のご案内




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時 間: 9:50ー16:40
   (10:00ー12:00 午前の部、12:15ー13:00 昼の部、13:15ー14:45 午後の部1、15:00ー16:30 午後の部2)
会 場:岩手医科大学歯学部6階講義室
参加費:(昼食代含む)歯科医師4,000円 学内歯科医師3,000円 コデンタルスタッフ2,000円(歯科医師は除く)




■午前の部

  大河 雅之(おおかわ まさゆき) 先生
  東京都開業、SJCD東京支部副会長
 
 


審美歯科 基本のき

現在、審美修復治療はバイオミメティック(生体模倣)アプローチという考え方が浸透し、できるだけエナメル質と歯の構造を保存する接着修復が世界的に基本となってきている。接着技術の進化とインプラントの登場の恩恵によりクラウンやブリッジ修復における従来型の保持形態、抵抗形態付与のためのアグレッシブな支台歯形成は、今やそれらの再治療時のみに用いられるべきである。つまり現段階では歯の硬組織と歯髄の再生が困難である以上、治療侵襲は必要最小限にとどめ、残存する歯の構造と組織を温存し天然歯固有の優位性を最大限に生かすことにより生物学的、構造力学的、機能的、審美的特性を天然歯に近似させ再現させることが修復治療の目的となる。これこそがMI修復治療の正体なのである。
また顔貌から抽出する治療計画立案(Facially Generated treatment planning)は審美修復治療には必須である。前歯を含む修復治療計画立案においては、審美のガイドラインが確立され、歯や歯列の診査の前に、顔貌や口唇と歯の関係の審美分析を行うことは必須となっている。
本講演前半では私が考える審美修復治療における基本のきである① MIを考慮した治療計画立案とボンデッドセラミックレストレーションの中長期的予後についての考察。② 審美修復治療におけるエステティックアナライズの有用性などついて臨床症例を通して解説したい。
後半では、① 最新のデジタルテクノロジーを応用したMIフルマウスリハビリテーション。② デジタルデンティストリーの診査、診断と治療方針決定への機器としての発展。③ ボンデッドセラミックレストレーションにおけるマイクロスコープの有効性など審美修復治療の最前線について、やはり臨床症例を用いてお話ししたい。





■昼の部

  大平 千之(おおだいら ちかゆき) 先生
  岩手医科大学非常勤講師
       


CAD/CAM 光学スキャナー 基本のき

近年、デジタルテクノロジーの進歩により歯科医療は大きく発展し、患者のもつ多様な要求に応えることが可能となってきています。歯冠補綴もオールセラミッククラウンの応用範囲の拡がりとともに大きな変化をみせ、セラミック修復を支える CAD/CAMシステムが急速に進展しました。
CAD/CADMシステムは、主に作業用模型を計測するデスクトップ型スキャナーを中心に発展してきました、デスクトップ型スキャナーにより製作過程の効率化が図られる一方、口腔内を直接計測する光学印象の有用性が高まっています。
講演では、歯冠補綴ならびに欠損補綴におけるデジタルワークフローの基礎的情報を提示するとともに、今後のCAD/CAMシステムの役割について触れたいと思います。





■午後の部1

  八木 正篤(やぎ まさあつ) 先生
  岩手県立中央病院歯科口腔外科長
       


口腔外科 基本のき その① 抜歯を中心に

口腔外科というと、顎変形症や頸部廓清を含めた口腔がんの手術などの大きな手術を中心に行っていると思われているが、大学の附属病院の口腔外科でも最も症例数が多いのは抜歯である。病院の口腔外科では埋伏歯抜歯が多いが、普通抜歯は一般開業医でも最も多く行われている歯科治療のひとつである。しかし、普通抜歯と思える症例の中にも骨癒着や根の脆弱により、抜歯が困難な場合も少なくない。また、慎重に対処しないと、上顎洞迷入や止血困難など重篤な事態を招くこともある。このセミナーでは口腔内の状態やX線所見から抜歯の困難性を予想する方法や、抜歯の基本技術について説明する。





■午後の部2

  遠藤 義樹(えんどう よしき) 先生
  岩手医科大学歯学部臨床教授
       


有床義歯 基本のき その① 印象採得

本講演では、実際に臨床に携わっている初学者を対象に有床義歯の基本事項を整理してお話する予定です。今回はその①として印象採得をテーマと致します。
有床義歯の印象採得を行うにあたり、まずは対象とするのが可動性の組織であるということを十分に頭の中で整理しておく必要があります。歯冠修復処置で行われる印象採得とは異なった概念であることを再度意識してください。有床義歯印象の目的は、脱離に対する抵抗としての維持の増強、機能圧に対する抵抗としての支持面の増大、咬合圧による顎堤上の変位に抵抗する安定性の増加、顎顔面の審美的整復、床下支持組織の保護が挙げられます。これらの目的を満たす印象採得手法の基本を解説します。



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