岩手医科大学歯学部同窓会 第42回学術研修会のご案内

 
※申込は5月14日をもって 締め切りました
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時 間:AM 9:50から
   (AM 10:00ーAM11:50 午前の部、PM 0:00ーPM0:50 ランチョンセミナー、PM 1:00ーPM3:00 午後の部)
会 場:岩手県歯科医師会館8020プラザ
参加費:(昼食代含む)歯科医師6,000円 学内歯科医師3,000円 コデンタルスタッフ2,000円(歯科医師は除く)
   
  飯島 洋一 先生
 
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
社会医療科学講座 口腔保健学准教授

   1975年 岩手医科大学歯学部歯学科卒業
1978年 岩手医科大学講師 (歯学部口腔衛生学講座 至1982年)
1986年 アラバマ大学歯学研究所(アメリカ合衆国)海外研修(至1987年)
歯学博士(東北大学)1981年取得 1982年 岩手医科大学助教授(至1987年)
1987年 長崎大学助教授(歯学部予防歯科学講座 至 2002年)
1991年 クローニンゲン大学材料研究所(オランダ)海外研修 (至 1992年)
1996年 クローニンゲン大学材料研究所(オランダ)海外研修(至 1997年)
2002年 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 社会医療科学講座 口腔保健学
  (現在に至る)


■飯島洋一先生からのビデオレター
 
再石灰化理論に基づく初期齲蝕治療のすすめ

・脱灰病変とは、・初期齲蝕の特徴、・フッ化物のエビデンス、・再石灰治療のすすめ方、・特定保健用食品の再石灰化能

 近年のMinimal Interventionの概念の発展は、齲蝕処置のコンセプトを大きく変えました。従来の「外科的」処置への反省の機運が高まるとともに、「内科的」アプローチへの転換の必要性が指摘されています。そのキーワードは再石灰化にあります。さらに、人々の健康志向は口腔の健康維持に良い影響を与えています。フッ化物配合歯磨剤の市場占有率の増加という歯みがき業界の変化だけでなく、菓子業界による初期齲蝕の予防をめざした特定保健用食品の市場参入にまで発展をとげています。
 本講演では齲蝕予防を基盤に、Cariologyの進歩が明らかにした脱灰病変の特徴、再石灰化治療の具体的方法について紹介します。齲蝕は初期に再石灰化を意図して介入することができれば予防可能な疾患です。再石灰化には唾液本来の機能を模倣した重炭酸塩イオンによる緩和能向上と必要とされる3つのミネラル成分(Ca/P/F)を供給することが大切です。さらに、脱灰抑制、再石灰化促進、耐酸性向上のため、口腔環境には常に低濃度のフッ化物イオンを保つよう唾液機能の補完を行う必要があります。それにより、脱灰病変内の酸性状態は緩衝能を通じてpHは改善し、液体エナメルである唾液中のCa/Pが脱灰病変内部に浸透、ミネラルとして結晶化し再石化現象が発現します。その時、フッ化物の存在によって再石灰化したミネラルは明らかに耐酸性となります。それによって再度の酸によっても脱灰をしない再石化ミネラルによって歯は保護されるようになります。フッ化物応用法の効果についてはエビデンスが十分にあります。その効果を十分に説明できる齲蝕予防機序は、従来の説だけではなく、新たな機序が提唱されています。フッ化物応用は専門的に診療室で、と同時に個人的にも家庭で応用される必要があります。また、口腔保健に関連した特定保健用食品の再石灰化能のエビデンスレベルは気になるところです。以上について最新テクニックならびに情報を紹介する構成です。

【主な著書】
・Remineralization and acid resistance of enamel lesions after chewing gum containing fluoride extracted from green tea
 ................................................................................................................................................... Aust Dent J (2011)
・フッ化物応用の科学........................................................................................................................ 口腔保健協会(2010)
・フッ化物についてよく知ろうーう蝕予防の知識と実践ー......................................................... デンタルダイヤモンド社(2010)
・う蝕学ーチェアサイドの予防と回復のプログラムー.................................................................................... 永末書店(2008)
・エナメル質の再石灰化促進:新・う蝕の科学.......................................................................................... 医歯薬出版(2006)
・MIの概念に即した齲蝕治療:第三版 保存修復学21.............................................................................. 永末書店(2006)



 
 
   
  野田 守 先生
 
岩手医科大学歯学部 総合歯科学講座 総合歯科教育学 保存修復学分野 教授

   1990年 北海道大学歯学部歯学科卒業
1990年 北海道大学 大学院歯学臨床系専攻 入学(1994年修了)
1994年 北海道大学歯学部附属病院保存科 医員
2000年 文部省 在外研究員(至 2001年)
     北海道大学 大学院歯学研究科 助手(改組のため)
2004年 北海道大学病院 講師
2006年 北海道大学病院 講師・外来医長(咬合系歯科)
2010年 岩手医科大学歯学部 総合歯科学講座 総合歯科教育学 保存修復学分野 教授
(現在に至る)
 
顕微鏡下での歯内療法

 近年、マイクロスコープは多くの歯科治療に用いられています。歯内療法も例外ではありません。当初は外科的な処置に利用されていましたが、最近は日常の根管治療において当たり前のように使用されています。根管治療は、日常臨床の中で頻繁に行われる暗く地味な作業の一つです。マイクロスコープは、そんな暗く狭い根管内での作業を、視野を明るく拡大することで髄腔内の状態を把握しやすくし、治療に一筋の明かりをもたらしてくれる力強い味方となってくれます。
 また、感染根管処置は根管治療の中でも特に頻度の高い処置であり、治療期間が長引くことがあるものです。当然のことながら、感染根管からはいくつかの細菌が分離されます。彼らは間違いなく口腔内から歯髄腔を経由して根管内や歯槽骨内に巣くったものです。なじみのある名前から、そんなものがそんな所にと思うものまで見られることがあります。
 私は本学に赴任する前は、北大病院歯科診療センターで歯内療法を主として診療に従事し、現職でも、この細い根管を通して得た細菌学的情報や拡大像から得られた情報を何とか治療に生かそうと努力してきました。 本学に赴任して1年がたちました。分野の性質上、研修医や院内生により多くの症例を経験してもらって学んでもらわなければなりません。教育という分野でのマイクロスコープを活用しての症例供覧などに関してもご紹介させていただきたいと思っています。
 今回の講演では、歯内療法でのマイクロスコープの有効性と併せて、現在の総合歯科でのマイクロスコープの活用とその可能性についてご紹介させて頂き、このようなお話を通じて皆様と意見交換ができ、明日からの診療に少しでも役立つことができれば幸いと考えています。

【主な著書】
・齲蝕の診査:保存修復 クリニカルガイド ... 医歯薬出版(2009)
・Colloidal platinum nanoparticles increase mitochondrial stress induced by resin composite components.
 ............................................................................................................ J Biomed Mater Res Appl Biomater 96(2)(2011)
・Response of THP-1 monocytes to blue light from dental curing lights. ....................................J Oral Rehabil 35(2)(2008)
・Radicals produced by blue-light-resin interactions alter the redox status of THP1 human monocytes.
 ................................................................................................................................. J Biomed Mater Res 83(1)(2007)
・5.Intra- and extracellular reactive oxygen species generated by blue light. ..................... J Biomed Mater Res 77(3)(2006)
・Dental adhesive compounds alter glutathione levels but not glutathione redox balance in human THP-1 monocytic cells.
 ............................................................................................................ J Biomed Mater Res Appl Biomater 73(2)(2005)



 



大好評!ランチョンセミナー

  久慈 昭慶 先生
 
岩手医科大学歯学部総合歯科学講座(障害者歯科学分野)准教授
歯科医療センター障がい者歯科 臨床科部長

   1983年 岩手医科大学歯学部歯学科卒業
1985年 岩手医科大学大学院歯学研究科(口腔外科学第一講座)入学
1994年 岩手医科大学歯学部講師(歯科麻酔学講座)
2005年 岩手医科大学歯学部附属病院准教授(障害者歯科診療センター)
2010年 岩手医科大学附属病院歯科医療センター障がい者歯科診療科部長
 
岩手医科大学・障がい者歯科での治療

・外来紹介、・主な障害と行動調整

 障がい者歯科の前身、障害者歯科診療センターが歯学部附属病院に設立されて17年が経とうとしています。当初、内部疾患から発達障害(具体的には精神遅滞や自閉症、脳性麻痺など)まで広範囲に及んでいた患者さんの合併症は、近年では発達障害に収れんしてきました。また、私一人だった有給教育職員も3人となりました。さらに手法の工夫によって可能となった日帰り全身麻酔は、他施設にはみられない独自の診療形態の構築を可能としました。現在は、一週間のうち4日を日帰り全身麻酔下歯科治療に、残りの2日(水曜日と第一および第四土曜日)をブラッシング指導と経過観察のみに充てています。行動調節が簡単ではなく人手を要したり、他者の存在が過度に気になる患者さんが多数を占めますので、診療(初診も含め)は予約制としています。
 この度は現在の患者さんの特徴を述べ、次に、主な患者さん(精神遅滞および自閉症、脳性麻痺)の行動調節についてお話いたします。

【主な著書】
・The Anesthetic Management of a Patient with Hemoglobin ......................................................... Anesth Analg 93(2001)
・ラリンジアルマスクエアウェイを用いた障害者歯科麻酔49例の検討 ...................................................... 日臨麻会誌 26(2006)
・An application of a reinforced laryngeal mask airway to anesthesia for dental treatment ..................... J Anesth 20(2006)
・日帰り全身麻酔を行っている歯学部附属病院障害者歯科の診療実態 ............................................................ 障歯誌 32(2011)




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