岩手医科大学
歯学部同窓会

ごあいさつ

歯学部同窓会会長 三善 潤
歯学部同窓会会長
三善 潤

 この度、歯学部同窓会会長を拝命しました三善潤と申します。
 私は、岩手医科大学歯学部第15期生として昭和60年に卒業しました。
 同窓会員3,659名(令和4年4月1日現在)の伝統ある本同窓会の運営を預かる会長という大役を務めることとなり、身が引き締まる思いです。
 昭和46年、岩手医科大学歯学部第1期生が卒業し、圭陵会の幹事として6名の卒業生が就任、大学及び同窓会発展のためにご尽力されました。以来、多くの諸先輩方が本部・支部の役員として歯学部同窓会を支えてこられましたことに心から敬意を表します。そして、城茂治前会長及び役員諸兄が任期中、「東日本大震災」「新型コロナウイルス感染症」という大きな困難にご対応されたことに只々頭が下がる思いです。
 今回、執行部役員の選出にあたり、36名の先生方が各々にご事情を抱えながら承諾くださいましたことにこの場をお借りし改めて御礼申し上げます。
 私はこれまで、故・藤田達夫元会長および城前会長のもとで広報部長として4期12年間、常任理事を務めてまいりました。また、30余名の臨床研修歯科医受入れや多くの歯学部学生の指導を通じ、大学の実情を肌で感じてきました。それらの経験を活かし、役員の先生方のお力をお借りして微力ながら大学および同窓会発展のために尽力する所存です。
 7月就任からあっという間に5か月間が経過しました。対外的な対応として、新潟大学歯学部同窓会創立50周年、大阪歯科大学同窓会設立100周年といった記念行事、私立歯科大学歯学部同窓会・校友会協議会(議長担当)に参加しました。また、11月5日(土)には本同窓会の当番で第69回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(全歯懇)が盛岡市で開催され、新役員が一丸となり、前執行部の先生方のご助力もあって盛会裏に終えることができました。新執行部としての初仕事がこの大きなイベントの運営でしたが、無事にスタートを切ることができたと感じております。
 折に触れ、会員の先生方より本同窓会創立50周年事業の実現を望む声を頂戴します。他大学の同窓会員が母校の周年行事を祝う姿を目の当たりにしますと、諸先輩方が築いてこられた同窓会の50年という大きな節目を祝い、将来に向けた一歩を同窓会員の皆様とともに踏み出したい、という自身の思いが一層強くなります。新型コロナウイルス感染症の影響で、前執行部が計画された事業は2年連続で延期という残念な状況にありますが、コロナ禍の状況を見極めながら、同窓会員の皆様のご理解とご協力のもとに事業実施に向けて検討していく所存です。
 さて、ここで令和4年6月4日開催の評議員会で承認された令和4年度事業計画について、いくつか触れたいと思います。
 本学歯学部における最近の歯科医師国家試験の結果は、「歯学部改革プロジェクト」の成果が出てきているものの、会員の皆様ご存じのとおり厳しい状況にあります。歯学部同窓会として6学年への国試対策、ソサエティにおける教官(チューター)等の支援を進めてまいります。新入生の定員割れは依然続き歯学部存続の危機は深刻で、それは大学の問題にとどまらず同窓会の会員数減少にも繋がります。同窓会は大学と連携し、岩手ならではの豊かな自然と、医・歯・薬・看護の各学部が揃い総合的に医療を学べる絶好な環境を備えた大学の魅力をアピールし、入学定員の充足に向けて協力していきます。また、大学創立120周年記念事業への協力、震災等の被災会員への中長期的支援の継続、緊急時歯科医師派遣制度等、重要な事案があります。そのほか、会費納入率の低下、若手会員の不参加など大きな課題がありますが、現状改善に向けて取り組みます。学術研修会は本年度も昨年と同様、リモート形式での開催を計画していますが、コロナ禍収束後も会員の先生方が参加しやすい新たな形式を模索していくことが大切と考えます。
 会員の先生方あるいは全国35支部との情報共有ツールとして、広報誌・ニュースレターの発行を継続するほか、ホームページ機能の向上をはじめとするICTの充実など、今後の同窓会事業を会員の皆様が有効に活用していただけるよう推し進めていきます  会員の皆様におかれましては同窓会事業にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。